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品ある佇まいのスピーカー『Zeppelin Mini』 [プロダクトデザイン]

Bowers & Wilkins Zeppelin Mini impressions -- Engadget』を見ていて、気になっているスピーカー。以前のラグビーボールのような形状からダウンサイジングされた商品だけれど、場所や好みに左右されにくいデザインでのダウンサイジングは好感が持てた。

iPodとは、USBデジタル接続機能なのも音質的には期待が持てる。もちろん、PC用スピーカーでもOKだから、iTunesに蓄えた音源も楽しめる。接続したiPodやiPhoneのスクリーンを操作しやすい角度でホールドするデザインは、水平位置でも設置可能のよう。スピーカー上面をiPodの裏面のような仕上げで凹面にしているは、グッドアイデア。

Bowers & Wilkins「Zeppelin Mini」 icon


楕円を斜めにカットしたフォルムは、竹を斜めにカットしたフォルム連想させられた。ベース音のために背面に開けられた穴周辺のデザインも精緻な印象。ヤマギワオンラインでも注文可能なので、リビナ店頭にもあると思われる。実際に音と細部の仕上げを確認したいプロダクトだ。

2010年の抱負:「盛ってくデザイン!」 [プロダクトデザイン]

線を引く…。デザイナーだから線は描くけど、そういう線ではなくて、どこでOK(or 区切り)をするのか…という意味での「線」について、よく考えることが多くなった。「四十にして迷わず…」という言葉もあるけれど、寿命が延びてるから、1.5倍程度で良いのでは?…などと都合良く解釈してたりするものだから、よけいにその傾向にあるのかもしれない。

引き算のデザイン…という言葉もあるけれど、それには、それ以前に「ちゃんと盛られて」いる必要があると思っている。デザインという名のお皿の上に。そこから引き算をすることで、研ぎすまされた結果に一歩近づける。とはいえ、雑多で密集している都市での生活環境の中にデザイナーも暮らしている。おまけに情報もモノも量的には過多である。結果的に、引き算として成功した事例に右に習え…とするものだから、あまり盛られていない状態から引き算だけかけたなぁ…と思うデザインも多くなっている印象だ。

また、デザインはアートに恋している。こう書くと、ちょっと初々しい感じがして好きなのだけど、実際には「日常に収まりのいいアート的要素」…に恋してるのだ。表現としてのアートは、そのままではデザインのお皿に乗ってくれるような存在ではないことがほとんど。力強く、激しく、重い…か、先鋭で、繊細で、前衛で、全体的だ。
「時代から共感される用の美」を探すことがミッションのデザインワークだからと言って、「時代に問う用の美」を忘れてはならないとも思う。「問う」のだから革新はあっても確信はない。代わりに信念は持つに越したことはない。

2010年の抱負というほどではないのだけれど、ブログ書きながら、今年の個人的スローガンは「盛ってくデザイン!」にしよう…と今決めた。もちろん、引き算のために。どれだけ、スピーディーに、豊かに、味付け多めで盛れるのかにチャレンジしてみようと。
デザイナーワークとして、いくつか計画が進行中のプロダクトがある。その中からスタディー中の画像(一部)を貼ってみた。チャレンジの結果がどう出るだろう。珍しく、少しだけワクワクしてたりする年明けだ。

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pdwebデザインコンペ2009 エントリー作品ファイル公開! [プロダクトデザイン]

「デザインは色やカタチじゃないよねぇ…」という言い方もできる。けれど、デザインについて話せば話すほど、最後はやっぱり「デザインはカタチだよね…」ということになる。
もちろん、ここでの「カタチ」というフレーズの使われ方は、2つの文脈では異なる訳で、後者のケースでは、ただ「カッコイイ」とか「カワイイ」という受け手のファーストインプレッションだけではなくて、作り手側が仕込む配慮や思惑、問題解決や生活提案など、デザインを裏支えしているデザイナーやメーカーの思想の現れた結果を「カタチ」と言っている。

今年も、そんな「カタチ」についてのデザインコンペである「pdwebデザインコンペ」の審査に参加しています。そのコンペに、急がしい中作品を提出してくださった皆さんの作品ファイルがpdwebにて16日から全公開になりました。

pdwebデザインコンペ2009 エントリー作品ファイル公開!

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第一次審査は、実は終了してます。全作品から1人の審査員あたり決められた数の候補を、カタチ(形状と色、素材)、アイデア(機能、独自性、エコロジー)、実現性(作りやすさ、売りやすさ、使いやすさ)の観点からそれぞれ採点する方式で選出する流れです。最終的には来週以降の日時で設定される審査会にて、大賞以下の受賞者が決定します。

編集部からは先ほど連絡があり、「ナカバヤシさんの採点が一番辛かった…」とのこと。決められた候補者数を選出する段階は、各デザイナーがそれぞれの方式で行うpdwebデザインコンペ。私の場合は、各項目10段階評価の中、7段目を「プロダクト=モノ」として破綻や違和感なく成立していて実現の可能性が見える…という基準ラインにしていて、それ以上を、社会やマーケットから推測される「共感度」でプラスしていく…という方法を取っています。
最終の審査会では、どのような結果となるかまだ判りませんが、全作品ファイルが公開になる稀なデザインコンペなので、各作品を見ていただけると嬉しいです!。

TOYAMAデザインセレクト2009-2010 [プロダクトデザイン]

インテリアに彩りを添える富山生まれのデザイン…ということで、11月3日(火)から来年(2010年)3月30日まで、神通峡春日温泉リバーリトリート雅樂倶・1F SHOPにて、「TOYAMAデザインセレクト2009-2010」が開催されています。展示だけでなく販売も行っています。

DMには、私がデザインした「Birds-Foot」が、コンクリート打放しの壁(柱?)に取付けられた棚の上に写っていました。ちなみに、「Birds-Foot」がTOYAMA PRODUCTSに選定されたのは2004年でした。月日の経つのは早いものです。

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期間の長い展示販売が、モダンなホテルのショップで行われることは、とても嬉しい限りです。富山には仕事モードで出向くことがほとんど。リバーリトリート雅樂倶は、まだ訪れたことがありません。この期間内に覗きに行けるといいのだけれど…。
旅行・観光情報のWEBマガジン「旅色」では、稲森いずみさんが雅樂倶を訪れてました。

リバーリトリート雅樂倶
Birds-Foot : 鉄鋳物の用途開発(100% Design Tokyo出展物より)

第16回文具教室 中林鉄太郎レポート & 第17回文具教室 早川貴章さん! [プロダクトデザイン]

先日のエントリーで報告を書いた『つくし文具店「文具教室」』でのレポートが、「れんらく」ページにアップされています。
なんだか、あちこちに話しが飛んでしまったのですが、そこは萩原さんの流れるような文章でまとめて頂きました。

「第16回文具教室/中林鉄太郎」レポート

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その文具教室の中で話題とてピックアップした、私の父親がイラストと文を手掛けた本へのリンクを下記に貼付けます。ご興味のある方はご覧下さい。


記憶のなかの街 渋谷 (らんぷの本)

記憶のなかの街 渋谷 (らんぷの本)

  • 作者: 中林 啓治
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 単行本



…ということで、次回(第17回)の文具教室は今週末の土曜日(11月14日)、デザイナーの早川貴章さんです。以前のエントリー『早川貴章展オープニン グパーティー』でも書きましたが、デザインに対してのピュアなアプローチを試みている早川さんです。文具教室もきっと楽しい会になるでしょう!。

「第17回文具教室/早川貴章」開催のお知らせ

信号機をキーワードに公共デザインを考える「新東京百景 - 信号編」 [プロダクトデザイン]

表参道、神宮外苑…東京らしい街路樹の街並を車で通り過ぎてしまうには、もったいない季節になってきた。湿った落ち葉と土からの匂い、クリスマスへ向けたショップのウインドウ…、街を歩く人達の装い…など、とても季節感を感じることができるからだ。朝日が逆光で色づいた葉を透かす色も美しい。

デジカメ片手に歩きながら散歩をしていると被写体には困らないのが東京だろう。密集する建物、一方通行とは思えない広さの裏道、突然出くわす坂道、寺社に路地…。雑多な東京はとても多くの顔を持っている。場所に蓄えられた時間が染み出してる?…と思えるようなオーラを持った街角も多い。あちこちで撮った画像には、その場所ならではの絵が撮れている。…けど、それだけじゃない。街を街らしくしている重要なアイテムが、街並の画像にはいつもフレームに入っている。信号や標識の類いだ。

デザイナーの秋田道夫さんから「新東京百景 - 信号編」のDMを頂いた。信号機をキーワードに、公共デザインをひもといていく…という試みとのこと。ミラノでもニューヨークでも、信号機の持つデザインの雰囲気は街を演出してきてる。今週末はオバマ大統領も来日…とのこと。日本の信号機が演出する東京は、どう映るのだろうか…。そういう意味でも重要な「信号機」というキーワード。
会場は、アーティストブックの出版などを手掛ける「Now IDeA by UTRECHT(ナウ アイディア バイ ユトレヒト)」。表参道の交差点を、コムデギャルソン、PRADAの方に入っていく道沿い。オープニングパーティー&トークは18日(水)19〜20時とこと。ご興味のある方は是非、秋の表参道へ。

「新東京百景 - 信号編」

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信号電材
NOW IDeA by UTRECHT

注目の展示会『PROTOTYPE 03』 [プロダクトデザイン]

ちょうど1年前のエントリー「『PROTOTYPE EXHIBITION 02』に感じた、プロトタイプが産まれる空気」でも書いたプロトタイプ展、その3回目の案内が、デザイナーの橋本潤さんから届いたので掲載します!。

1年目の小石川、2年目の五反田に続いて、今回は場所を東京ミッドタウン・デザインハブに移しての開催とのこと。参加するデザイナーは、芦沢啓治さん、Inoda + Svejeさん、印デザインさん、大友学さん、岡安泉さん、小林幹也さん、坪井浩尚さん、寺田尚樹さん、トラフさん、ドリルデザインさん、長岡勉さん、中村竜治さん、鳴川肇さん、NOSIGNERさん、橋本潤さん、藤森泰司さん、MILEさん、Leif. design parkさん、柳原照弘さんの総勢19組!。ん〜、感性に直球の皆さんの作品は、是非会場で見たいですね。

PROTOTYPE 03 プロトタイプ 03 ||| 様々なジャンルで活動するデザイナーによるプロトタイプの展示会

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プロダクト、家具、建築など様々なジャンルで活躍する19組の若手デザイナーによる「プロトタイプ」の展示会。 製品の完成に至るまでに作成される数々の試作品や多様なモデル、スケッチなどを紹介し、デザイナーのアイデアや思考プロセスを明らかにします。
製品の背後にあるデザイナーの姿勢、またプロトタイプの可能性への理解が深められることでしょう。


オープニングパーティーは12日、19:00〜とのことなので、早速、スケジュールに追加です。

AppleのMagic Mouseが届きました! [プロダクトデザイン]

発表された直後に1Clickしてしまった、マルチタッチ対応の「Magic Mouse」が本日届きました。ダンボールを開けると、中には透明プラスチック製で外観サイズにぴったりのケースに入ったマウスがありました。

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つるん…とした曲面がきれいに見える演出です。なんだかコスメ商品を思わせるパッケージ。取り出した瞬間はちょっと重めな印象がありましたが、マルチタッチ対応で指をいろいろ動かすには、軽すぎると使いにくくなるのかな?。一見大きく見えるけれど、両方の手のひらを合わせた空間「掌(たなごころ)」にすっぽり入るサイズ感です。

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既に電池も入っているので、マウス底面のスイッチを入れ、「Bluetooth設定」で認識させるだけで使用可能です。クリック、右クリック、マウスの動きは、私の手と動きには合っているようです。

使いながら、つるっとした曲面を指でなぞればスクロールするはず…と思い、試してみましたが…んん??…反応しません!。

ああ、「システム環境設定 > マウス」で設定ね…と見てみると、Appleのサイトにあったような「システム環境設定」画面と違います。むむ?…「Wireless Mouse Software」と検索したところ、「Wireless Mouse Software Update 1.0」というのがあり、これをダウンロード。再起動後は、スクロール、controlキーを押しながらのズーム、2本指のスワイプ、全て動きました。もう快適です!。3つボタンマウスのスクロールホイールのような、半径の小さいホイールを、カリカリ、カリカリとしていたストレスは無くなります!。とてもスムーズでスピーディーです。品質の高いステーショナリーに持ち替えたような、滑らかな使い心地。いっぺんにこのマウスのファンになりました。

Wireless Mouse Software Update 1.0 for Snow Leopard


SolidWorksでのサーフェスモデリング [プロダクトデザイン]

先日のエントリー『日芸IDコース:3DCAD「SolidWorks」授業の後期』でも書いたように、日芸IDコース「CADテクニック2」ではサーフェスモデリングが中心の授業。彼らが行うデザインの幅と表現力をアップさせたい…という思いと、サーフェス作りに集中してもらうために、例題には具体的な製品アイテムではなく、「○○のように見える形」…という、ちょっと抽象化したようなフォルムを選んで例題に仕立てている。

…とはいえ、あまり複雑にしても時間が足りなくなり、簡単だと得意な学生が遊んでしまうため、「ちょうどいい」を探すのに少々時間がかかってしまう。
先週の例題は「炊飯器のような形」。左右対称、前後は非対称、いくつかの曲面で構成された小判形の立体。外観ぐるりと面が張れたら、第1ステージクリア。
後は、学生それぞれにモデリングを付け足して自由に遊んでもらい、その結果をレンダリング画像で提出してもらうのだけど、これがなかなか面白かった。「炊飯器のような形」からスタートしたけれど、「ヘルメットのようなデザイン」になったり、「洗浄便座一体型便器のような形」になったりと…。

さて、来週は…と悩みながら、使いかけの石鹸のようなフォルムを、制御点の少ないスプラインと、少ない面構成で作ってみた。

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これだけだと、時間が余ってしまうだろう。もう1つ何らかの要素を…と思案中。

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先日発表になったAppleの「Magic Mouse」や、au秋冬モデル(2009)の中にあった、ソニー・エリクソンの「S002」も、ちょっと四角に寄ってますが、系統としては種類の近い曲面です。さてさて、例題には何の要素を織り込むと発展させて遊んでもらえるか…。もうちょっと悩んでみますかね。

Dysonの扇風機「Air Multiplier」を見て思うこと [プロダクトデザイン]

目は閉じれば視界を遮れるけれど、耳は完全には塞げない。それでも、原稿書きやアイデアを練るのに、静かな自室ではなく、カフェを利用するとはかどったりするのは、適度な街のノイズがあるが故に、自分の中に没頭できるという要素があるからだろう。
聴こえてるのに、聞いてない…ということが可能な音環境の状態。絶対的な音量測定だけでは、捕まえにくい音環境のデザイン…。西欧の人たちにはただのノイズになる鈴虫の音も日本人にとっては風流になるのだから、生活文化や習慣も含めて考えると難しいテーマだと思う。

話し変わって、Dysonの掃除機は…音が大きい(使ってるので身にしみてる)。今後音が小さくなる余地があるのであれば、それに越したことはないが、うちでは、掃除してるぞ…というアクションとセットで、我慢の臨界点手前で落ち着いている。そんなDysonの扇風機(扇無し送風機?)が発表になっているので、いつくかのサイトを見た。

ファーストインプレッションは「これまた、解釈の難しいデザインだなぁ…」ということ。サイクロン掃除機の時のような「内蔵見せてます」デザインから一転。円柱の上にリングのみ…の割り切ったデザイン。こういう彫刻的なフォルムは日本的な住空間に置くと「ン?」って感じになる場合が多かったりする。engadgetのフォトギャラリーにあった下記の画像のような空間であれば、違和感は少ないのだろうれど…。

Dysonから羽根なし扇風機 Air Multiplier

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どこかのサイトで「ジョワ〜〜〜ん」という稼動音とともに動いている画像がありました。風流さは無いですねぇ。ゆらぎのある強弱モードがあったりすればいいのかも…。でも、乳幼児のいる家庭では危なくないし、羽につくほこりの掃除も無いから、そういう意味では歓迎するところも多そうです。住宅のレンジフードにも使える「住設」バージョンがあるといいのかも…とも思ったり…。

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