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「衣=心の豊かさ」がテーマのフィールドプロジェクト報告展 by 眞田岳彦さん [問題意識]

もわもわ…としたこの画像を見て、すぐに何だか判る人は少ないのではないだろうか?。
もわもわ…の正体は積乱雲でもなければ、綿飴でもない。「コットン」だ。

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3月8日(日)〜2009年3月22日(日)の期間で、生活工房(東京世田谷)にて開催されている、[ 眞田岳彦セタガヤーンプロジェクト‘09 VOL.2『棉の庭』 ]展を見てきた。画像は、そこで展示されていたコットンの塊だ(真田さんの許可を得て撮影させていただきました)。

展示スペース内で広く面積を埋めているのが、『糸の森展』での展示。これは、世田谷区民の皆さんが、苗木から棉を栽培〜収穫、糸紡ぎまでを体験して仕上げた綿棉の糸によるインスタレーション。区立の中学、小学校等も多数参加しての試み。母校である池之上小学校も参加してたことも、なんだか嬉しい!。
それぞれが紡いだ糸が垂れた床面には、それぞれの「一言メッセージ」が。全ては読みきれなかったけれど、「体験」を通して得られた「生の声」からは、笑顔が見えるようです。

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展示は他にも、『NIPPON Cotton Exhibition《日本棉業博覧会》』と題して、日本各地の綿棉文化・綿棉産業の一端が紹介されていたり、プロジェクトの1年間の記録が『棉の庭 記録展』として展示されています。

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今回の展示から、先日知った言葉『農業は6次産業だ!』…が頭をよぎります。農業経営の新しい形として今村奈良臣(いまむら ならおみ)さんが提唱されている言葉…とのこと。「農業」自体は1次産業ですが、2次である「加工」による付加価値、3次である「サービス」による付加価値で、『1次産業×2次産業×3次産業=6次産業』…となり、加工と流通の複合化による相乗効果が得られる…とも。

真田さんは、イッセイ・ミヤケを経て、衣服造形家として活動しているデザイナーです。「加工と流通の複合化」というメリットが活かされているアパレル産業をクリエイティブの出発点としながら、表現のためのマテリアルである綿を「栽培と加工=豊かな体験」という切り口で原点を見つめながら、問題提起がなされてます。「デザインの社会性」…ということを改めて考えさせられました。

真田さんの仕事は、人もモノも時間も…対象となる物は全て「糸」まで戻って編み直しているように見えます。リスペクトしているデザイナーの一人です(ここ数年ご無沙汰になってしまっていますが…)。

明後日の15日(日)と20日(金)は、『糸の森をつくる授業(ワークショップ)』も開かれる…とのこと。場所も三軒茶屋駅真上のキャロットタワーです。もう定員に達しているのかもしれませんが、興味のある方は、オフォシャルサイトを参照ください。

生活工房|イベント情報・詳細|眞田岳彦セタガヤーンプロジェクト‘09 VOL.2 『棉の庭』

TAKEHIKO SANADA Web Site

タグ:デザイン展
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