SSブログ

GALLERY・MA 安藤忠雄建築展 「挑戦 ―原点から―」…は今週末から [ウォッチング]

Miami Vice(マイアミバイス)』が好きで、テレビ東京で日本語版が放映されるのを楽しみに見ていたのは10代後半から20代前半の頃だっただろうか…。舞台となるマイアミや、リアリティあるストーリーも魅力だったけれど、今思うと、一番惹かれていたのは、主役のドン・ジョンソンが演じるジェームズ・“ソニー”・クロケット刑事が、ヨットを住処にしていた設定だったからかもしれない。
空間しては狭いヨットの中ではあるけれど、キャンピングカーと同様に「暮らし」は成り立つ。いや、それ以上に、そういう「場」を持って暮らしているライフスタイルに憧れを持ったのだと思う。空間のスケール感、制約を逆手に取ったスタイル…。そういう中のエッセンスに魅了されてた気がする。

Miami Viceが米国でスタートしたのは1984年とのこと。1984年と言えば、アップルコンピュータがマッキントッシュを発表したり、ロサンゼルス五輪があったり、スペースシャトル ディスカバリーが初の打ち上げに成功したり…という年(1984年 - Wikipedia)。

その年の私といえば…恥ずかしながら都立高校を卒業できず、留年という事態に陥り、2回目の高校3年を過ごしていた年だ。学校や進路よりもレストランバーの厨房アルバイトに積極的で、料理人もいいかも…とか、アルバイトで得た収入でスキューバダイビングのライセンスを取得したので、海関係の仕事もいいかも…と、かなり優柔不断な生活をしていた。

そんな頃だ。安藤忠雄さんの「住吉の長屋」を雑誌か書籍で見たのは。

三軒長屋の真ん中の1軒が切り取られ、その敷地にすっぽりと嵌められたコンクリート打放しの箱に魅せられた。美しいと思ったし、スタイリッシュだったし、水平方向には閉じてるけれど、天に向って開いている構成も、ヨットでの生活のように映った。制約があるからこそ染み出てくる豊かなものを、半解も含めて、当時の私はそう感じていたのだと思う。

進路はどうする?…との担任からの質問に「建築家になる!」と即答した記憶がある。もちろん、いろいろな意味で準備不足。桑沢デザイン研究所を薦められ、一浪して入学し…現在に至っている。

「住吉の長屋」…安藤さんの建築の中でも特に好きな作品だ。本当だったら住みたいくらいだ。今でもそう思っている。それが、今週末から『GALLERY・MA 安藤忠雄建築展 「挑戦 ―原点から―」』という展覧会で、原寸大模型として登場する。住まうことは叶わないので、せめて「挑戦 ―原点から―」と名付けられた展覧会での住吉を見て、「暮らし」についての考えを巡らせたいと思っている。

GALLERY・MA/ギャラリー・間 建築・デザインの専門ギャラリー

タグ:デザイン展
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。