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中小企業のデザイン導入が成功するために… [デザインプロセス]

何種類もの異なるブランドで外食産業を手がけるような企業が、更に新しい外食ブランドを立ち上げて、その第1号店をオープンさせるまでの物語があったと仮定する。そしてその中の看板メニューが決まらず、関係者一同焦りの色が濃くなる中で、時間だけが過ぎて行く…のが第一幕。いくつものアイデアと試作が重ねられたが、決め手になるメニューが出てこず、窮地に追い込まれる…のが第2幕
それじゃぁ…ということで、オープンまでの限られた時間の枠内で、あるスタッフのアイデアに決済が降り、とある、小さなレストランを営むオーナーシェフに相談を持ちかける…のが第3幕。
そして物語は進み、衝突や和解、それらを超えて共有できた経験などが積み重なり、紆余曲折はあったものの…結果として看板となるメニューが決まり、新ブランドの船出はぎりぎりで好スタートを切った…のが第4幕。

「看板メニュー」が「モノのデザイン」に置き換わった…とすれば、この物語は、企業が外部のデザイナーにデザインを依頼してエポックメイキングなデザインを産んだ開発物語にもなるかもしれない…20年前ならば。

この物語も、今の時代の文脈からすれば、外部を使うにしても、依頼する以前から出来る(仕組む)ことがあるだろう…ということになる。生産の仕組み(How?…への答え)が、デジタルデータのハンドリングを軸に、一気通貫できるような環境になったからこそ、そこまでの「What?」についてもプロセス化が必要だ。ただし、注意点がある。生産システムではないから、ロジカルに偏らない、クリエイティブの化学反応が起きやすくなるような仕組みとして…だ。「デザイン」は「How」への最初の回答だけれども、それ以前に「What」への回答でもあるのだから…。
こういう内容を中小企業の方々に伝わるように情報伝達をしていかなければならないが…そこが難しい。
今年前半の自分のテーマになっている。


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