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プロダクトデザイナー向け素材勉強会:住友3M「ウレタングラフィックス」 [デザインソース]

日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)のスタンダード委員会が主催する「第36回勉強会」が9月18日(火)19:00〜21:00で開催されます。テーマは「住友3M「ウレタングラフィックス」。場所は六本木AXISビル4FのJIDA事務局です。
興味のある方は、会員でない人もOKですので、是非!。ちなみに私は申し込みました。

「ウレタングラフィックス」はゴム足に使われていたウレタン素材を高い精度で成形して、ソリッドカラーやメタリックなど自由度が高い着色をしたり、クリアータイプに金属蒸着層を付加するなどして意匠性を高めたものです。現在多くの携帯電話機(折りたたみタイプ)のクッション材として採用されており、本体デザインと一体化できるところが特徴です。

<以下3Mご担当者からの紹介文です>
〈3M〉ウレタングラフィックスは、ポリウレタン、テープ、印刷、調色のテクノロジーを複合した3次元表現素材です。ポリウレタンの手触り感、クッション性、制振性、グリップ性に加え、独自の3D成形と印刷・着色技術により、ポッティング材では表現できないデザイン性を実現できます。製品の機能パーツやエンブレム、高級パッケージのデザイン素材としてご活用いただけます。

〈勉強会プログラム〉
1.「ウレタングラフィックス」の紹介
2.製品事例紹介
3.質疑応答
  • 日時:9月18日(火)19時〜21時
  • 場所:六本木 JIDA事務局(JIDAギャラリー)
  • 参加費:正会員・賛助会員・会友=1,000円、一般=2,000円、一般学生=500円、学生会友=無料
  • 申込方法:参加を希望される方は、9月14日(金)までに、以下研究会運営窓口(std-benkyoukai@jida.or.jp)まで。
[スタンダード委員会/告知メールより抜粋]


問合せは、社団法人 日本インダストリアルデザイナー協会(Phone: 03-3587-6391 / E-mail: jidasec@jida.or.jp)まで。
   


斎場御嶽/シロオビアゲハ/上原美智子「あげずば織」 [デザインソース]

茂木健一郎さんblogの中に「斎場御嶽(セイファウタキ)」に関する記述を見つけた。一度は出かけてみてたいと思っている場所だ。

沖縄の斎場御獄に行った時に、シロオビアゲハが飛んでいて、まるで死者の霊のようだなと思った。
「クオリア日記」エントリー「擬態」より引用)

この文面から、知人が運営しているサイト(handmadejapan.com[日本の手しごと])で紹介されている沖縄の染織作家「上原美智子」さんの作品が頭に浮かんだ。「あげずば織」…という繭から引かれた1本の超極細の糸を縦糸と横糸にして、ほんとうに「羽衣」のような布を織り上げてしまうアーティスト(NHK ETV特集の2006年9月9日(土)放送の「羽衣 島風に舞う」でもピックアップ)。

「handmadejapan.com」の過去記事では、「Side Story #039:沖縄工芸旅行 その5」に、上原さんの仕事場と、上原さんに案内されて斎場御嶽を訪れた話が掲載されていて、「Side Story #158:上原美智子ロンドン展開催」に、昨年10月の上原さんロンドン展での様子が紹介されています。

シークヮーサーの葉などを餌にして育つ「シロオビアゲハ(白帯揚羽)」が舞い、近くには羽衣を織るアーティストが暮らす場所…。偶然にもテキスタイル(白帯と染織作家)つながりである2つの事柄。土地とそこにしかない自然環境と生活。その中から、すーっと風が吹くように自然なクリエイティブが生まれてきているよう。クリエイティブの源泉になる自然環境…そういう目に見えにくいことをキャッチする感受性…。それが本来のクリエイションだとあらためて痛感した。


デザインで「good enough(必要にして十分)」を…検討中 [デザインソース]

「good enough(必要にして十分)」…最近気に入っているフレーズです。

コンセプトの言葉として使ってもいいのだけれど、商品企画やプロダクトデザインの中に取り込んでいこうと画策中。イノベーションは1回やればいいものではなく、継続していくのが本筋。そういう中では、コモディティ化を避けていく意味でも「best in class(クラス最上級)」の目標設定で進んでいくべきでしょう。でないと投資に見合うリターンが得られないからです…。それに、身の回りの物を全て「クラス最上級」で揃えたい!…という人もいるでしょうから、そういう攻め方も必要ですよね。
でも、そうじゃない場合(人々)はもっと多いわけです。「これで十分!」のちょっと手前は、ネガティブぎみ評価(or パッシブ姿勢)の「まぁいいか」になりますが、これではちょっと仕方が無いか感が強いです。デザインへの取り込みであれば、「これで十分!」のちょっと先、ポジティブぎみ評価(or アクティブ姿勢)での「うん、いいじゃない!」…というポジションですね。

言葉にすると「good enough」に「+(微)α」…って変な言い回しだけど、感覚を直訳すると、こんな感じですね。

京都龍安寺にある「つくばい」。真ん中に□(四角)のくぼみが開いていて、そこに水が溜まっている。その形を「くちへん(or くにがまえ?)」にして右回りで読むと…「吾唯足知(われただたるをしる)」という禅の格言に…。「good enough」…デザインソースとするには、必要にして十分なフレーズだと考えてます。


日用品から気づく、美しい比率 [デザインソース]

ふとした時に、些細だけれど「ほぅ」と事物の在りように気づくときは楽しい。よく行くオフィス用品展。ガムテープは3個セット。袋から取り出すも、テープ側面が密着しているために、そのままの形をキープしてる。
いつもは1つづつしか取り出さないので気づかなかったが、3つ重なったときの比率がきれいだった…とは。幾つもの理由や規格から決定されているテープ幅、外形、穴(芯)径。回りの空間を押しのける力に無理がない。弱すぎず、強すぎず、気持ちのいいあたりに着地してる。もちろん、ガムテープのテクスチャがそう見せてる要因の一つ。…がこの比率はデザインソースとして活かせそう。
空間にPut onされるものに向いてるか。空気清浄機、ゴミ箱、シュレッダー、スツール…。小さい物だとペンスタンド、プランター、フラワーベース…。まったくこのままのサイズで南部鉄器で花器にするのも品がある…が、店頭では押し出し感が弱すぎか…。こういう悩みは楽しい。


Design in Steel / 蛇と製鉄と… [デザインソース]

Design in Steel…洋書の題名。好きな本なのでリンクはMサイズに。内容は、マテリアルとしてのスチールのメリットを活かしたデザイン事例を、多くの画像とともに紹介。
自分の名前のtetsuの漢字は「哲」でも「徹」でもなく「鉄(Steel)」。だからという訳ではないがマテリアルとしての「鉄」には興味がある。1年に数回、書店でそれらに類する書籍を買ってしまうのもそのため。
古代から現代まで、人と鉄の関わりは長く、深く、親密。鉄が無ければ文明も無かった。アルミやチタンに比べて、マテリアルとして使える状態にするまでが省エネルギー。
焼き入れ、焼き戻し、焼きなまし、焼きならし…。
古代の他の文明圏のように強い火力(温度)を長時間保ち、鉄鉱石から製鉄する技術の方向性でなく、砂鉄からの製鉄技術が深まることで、たたら吹き→玉鋼という日本独自の製鉄法が導かれたこと。それによって日本刀が生まれたこと。神話では八岐大蛇の尾から出てきたとされる天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)…蛇→製鉄、蛇→弁才(財)天などの民俗学的話題にも惹かれる。
以前に現代の刀鍛冶が作った刀を触らせてもらったことがある。根元は10mm近くあるのに、刃先はエッヂが空気に溶けて見えない程の鋭利さ。鉄の棒を持った時に感じられる重みなど微塵も感じられない、まったくの別もの感。素材の扱い方、造り込みには驚愕。
プラスチック素材も好きだが、デザインソースとしてのスチールも自分にとっては大事なテーマ。
巳年生まれは…関係ない…と思う。

Amazonには表紙画像が無くテキストリンクだが「鉄の民俗史」も、お薦め本。

Design in Steel


人はモノと一緒に移動する [デザインソース]

キッチンのシンクにコールマン1/2ガロンジャグ。子どもがサッカー(クラブ)だったサイン。平日2日+土日の週4日も費やしている。その度に活躍するウォータージャグ。約1.9Lの容量のスポーツ飲料を毎回持ち運んでいる。ボールや弁当、タオルなどと一緒に、かなり大きめのエナメルバッグに入れて担いでいる。

帰宅時の私鉄始発駅、19時40分。皆目的の車両目指して直進。ショルダーバッグ、ハンドバッグに紙袋、リュック、バックパック、キャリーバッグ、アタッシュケース、トートバッグ、ギターケース…等々。車内からの視点で発車までの約3分の間に、手ぶら(バッグ無し)だったのは、スーツ姿50歳くらいの男性1名のみ。いつもの光景…ではあるが、唐突に実感。モノは人と一緒に移動する…ん、逆。人はモノと一緒に移動する。
今日の外出に必要なモノから、さっき購入したモノ。いつも常備しているモノから、ほとんど使わないのに念のためのに入っているモノ。理由はいろいろ…生活がいろいろ…だからバッグもいろいろ。

機能性とファッション性。必要装備から物資の運搬。行動や様式とのマッチング。ライフスタイルの表現媒体…。バッグと人物はイコール。トウキョウは液体性の高い都市…と言ったのは建築家の隈 研吾さんだったか(記憶違いでなければ)?…。多くの人、モノ、情報が常に流れ、それに併せて都市も流動的に姿形を変えていく…と。動きながら仕事をする人達が増えている街。バッグ=人であるのなら、人を見ずして(よくあるマーケティングリサーチというより、人+場所+行動+時間からのオブザベーションをせずに…という意味)バックはデザインできない。当たり前のことではあるが、わかっている気にならずに、探索、探索…。


壬…水の器…Hydrangea [デザインソース]

新宿に向かう私鉄沿線。視界を何度となく紫陽花の塊が横切る。多彩な色数…。乗り換え後所沢へ向かう車内。吊り広告には「としまえん・あじさい祭り〜150品種1000株」と…。帰りの車内、井の頭線には京王百草園、小田急には箱根の登山電車、ともに紫陽花がらみの告知あり。あちこちで紫陽花。
気になりついでに調べる。6月…入梅は、陰暦(二十四節気)では芒種(ほうしゅ)のあとの壬(みずのえ)。壬は十干で9番目で、陰陽五行説では水性。水の兄…でみずのえ。紫陽花の学名は「Hydrangea(ハイドランジア)」。「水の器」の意…とのこと。白、水色、青、青紫、赤紫、ピンク…「七変化」は、アントニアニンの発色に影響を与える物質の他、土壌のph濃度や、アルミニウムイオン量で変化…とも。

多彩な色彩で咲く、日本人の感性にも響く紫陽花。色とりどりだが調和している色調はカラーバリエーションの参考にできそう。バカラでは紫陽花をモチーフしたクリスタルのペンダントもあるようだ。
紫陽花→箱根登山鉄道沿い→水の器→ガラス、クリスタル→ルネ・ラリック…。紫陽花の連想。バカラであるのなら、ラリックはこの花をモチーフにしていたのだろうか。現在の文脈に具象でなく抽象的に紫陽花をモチーフにしてもよいかもしれない。
魅力的な造形のトケイソウやマムシソウも確かこの季節。


目の前のモノから:茄子 [デザインソース]

露地物が出回るのはもう少し先(8月頃?)の茄子。イタリアン、和食、中華と料理をしてても楽しい、美味しい茄子は、中身がスポンジ状の構造をしているから油を吸いやすいとのこと。食器洗い用のスポンジを茄子(長茄子)型デザインにしたら、タンブラーも洗いやすく、使いやすいものにならないか…。
以前参加した富山総合デザインセンター主催の富山ガラス工房ワークショップ。パートナーになったガラス職人さんに「重力、遠心力、熱、呼気を極力逆らわずに…」というこちらのオーダーで、気持ちのいい曲線を描いて膨らませてもらった。出来上がった形はほどんど茄子フォルム。ほんわかやわらかな曲面。
先月鑑賞した日本画家の福田平八郎の回顧展(京都近代美術館)。福田さんのモチーフの中にも茄子が多数。
インド原産、日本へは平安時代には伝わったという茄子。枝になっているのを見るとなんだか嬉しくなるフォルム。カラーリング(グリーンと茄子紺)も美しく、好きな野菜。


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