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「pomera」の開発者インタビュー記事を読んで思ったこと [デザインプロセス]

10/21付のエントリー『欲張らない!、割り切り型プロダクトの「Chumby」と「pomera」』でピックアップした『pomera』は、週明け(10日)が発売日とのこと。

キングジム「ポメラ」 まとめ - ITmedia Biz.ID』にもあるように、実機でのレビューなどいくつもの記事を掲載している ITmedia Biz.IDに、開発を担当された…というキングジムの立石さんという方のインタビュー記事がアップされてます。

意思決定を行う会議参加者約15人中のわずか1人の発言(これなら金を出しても欲しい!)に、社長さんが反応したことでpomeraは誕生することになった…と書かれてますが、その後のくだりにある、「否定されても認められるまで開発プランを出し続けようかと思った」…という立石さんの情熱が伝わった方が大きかったのでは…と感じました。

「開発途中に悩んだこと」としてのエピソードには、多機能化を欲する他部署からの“外圧”や、自分自身の“欲求”…とあり、それでも商品コンセプトにフォーカスすることを選択したことなど、共感できる話しが多く。立石さん自らのPR動画もあり、興味のある方は一読をお勧めします。

耕具:前編 写真と動画で“見る”「ポメラ」の開発秘話 (1/2) - ITmedia Biz.ID

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いよいよ発売日の11月10日が目前に迫ってきた、キングジムの「ポメラ」。テキスト入力だけという単機能に賛否両論が沸き上がった話題のマシンだ。開発を担当したキングジムの立石さんに話を聞いた


私もよく仕事の場で使っているフレーズの「外圧」と「内圧」。これらの相反することの多い制約条件に、どう調整をつけるか…という「制約条件のデザイン」の成否は、そのまま商品コンセプトの明解さに直結して、その境界線として現れるプロダクトデザインの質も決定していく…という好例です。
1つの提案で全ての人を要求を満足させることは不可能。そのため、単機能ゆえに「これでは…」とNGを出す人がいるのも事実ですが、そういう人には他の選択肢(ミニノート等)が多数あります。テキスト専用でいいから…というユーザーのためのツールに徹した「pomera」。ユーザーとともに育って(使い方やコミュニティー)いって欲しいと願うプロダクトです。

インタビューには、ケータイを「十徳ナイフ」に例えてる箇所がありますが、だとしたら、pomeraはテキスト専用機のまま、ケータイメーカー側が「pomera対応」とうことで、外付けキーボード化や、データのメール添付ができるような機能を盛り込んでくれるといいですね。

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