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東京でのデザイン見本市がフォーカスすべきことは…? [問題意識]

「今年の100%は…」「今年のTideは…」と、デザインウィークに対してのポジティブ & ネガティブな意見をいろいろ聞いた(…聞こえてきた含む)。

ちょっと話題をスライドすると…
私も会員になっている「社団法人インダストリアルデザイナー協会(JIDA)」内でも、「ナー」なのか「ン」なのか…という議論があった。これは我々の団体が「デザイン協会」なのか「デザイナー協会」についての議論…という意味。
産デ振やDA以外でもさまざまな組織/団体のある中、会の成り立ちや歴史からすると「職能団体」であるため「デザインそのものではなく、人材(デザイナー)にフォーカスすべき」との立ち位置から、現時点では「ナー協会で行く!」ということになっている。
まあ、それ以前に「インダストリアル」か「プロダクト」なのかと名称についても意見が分かれているし、「G8(デザイン8団体)を1つに!」とか、「今の時代で社団法人の必要はあるのか!」など、根幹に関する問題提起も少なくない。それらについては、世代間の価値観のギャップも加わり、意見/所感は盛り沢山…ということになっている。

話しを戻すと…
デザイン系の見本市は「場」であり「メディア」だ。雑誌を企画して創刊する側と、そこでのコンテンツを利用する側(広告主)、楽しむ側(読者)の立場の違いに例えると判りやすいのだろう。
「見本市」…であれば、バイイングを行いたいバイヤーさんにとっては「商談の場」。デザイン外注先を探索中のメーカー担当者には「デザイナー発掘の場」。出展メーカーにとっては「新商品お披露目の場」。デザイナーにとっては「新作発表の場」…等々。どの立場からも「想い=期待値」と「現状=展示内容」についてはいろいろと感じることが多いと思う。
プロダクトデザインの世界では、1つの製品で全てのユーザーを満足させることは不可能。それは見本市に付いても同様だろう。…であれば、メディアであるそれぞれの見本市についての「顧客」が誰で、その人達が感じる「価値」をアップさせることにフォーカスできているか…を、利用者の一人であるデザイナー側も吟味して選択すべきなのだろうし、メディア側も今以上に独自色を出すべき…とも思う。

以前に、JIDA関連のイベントで、某家電メーカーS社のデザイン部長(白物系)さんと話しをさせていただいた際、その方は「(プロダクト)デザインの問題は産業化(映画や音楽のような)していないこと!」と言い切っておられた。まったく同感だった。エネルギー資源も乏しく、食料も輸入に頼らざるを得ず、少子化で次世代を担う人材が薄い…我が日本。クリエイティブな産業以外に何があるというのだろう…というのに。
デザインへのニーズが広がる中、産業化のための見本市が切り開いてける部分は多いと思う。それ以上にデザイナー側の発信力、魅力も重要なのだけれど…。

話しは変わって…
PingMag - 東京発 「デザイン&ものづくり」 マガジン>> Archive >> ベスト・オブ・デザインウィーク2008』を読んでいたら、記事の終わりに、PingMagさんのFlickrセレクションへのリンクを発見。129枚の画像の中に、私の出展作もピックアップしていただいておりました(^_^;)。感謝です。

Design Week 2008 - a set on Flickr ( by PingMag )

IMG_00541.jpg


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