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「○○の整理術」と同時に読むべき「だらしない人ほどうまくいく」 [問題意識]

書店で平積みになることが多い、「○○○○○の整理術」…のような、整理系の書籍。なんでもかんでも整理するのは、ちょっと考えもの。なぜなら、目的不在の場合、あるいは形骸化している場合など、本末が転倒してることが多いからだ。
先日、たまたま立ち寄った書店で見つけて読んでみた本…「だらしない人ほどうまくいく」では、「きっちり系」と「だらしな系」とを対比させての問題提起や事例が連なる。まず目に留まったフレーズが下記。

大袈裟に聞こえるかもしれないが、<きっちり>するにはコストがかかるという明白な事実を、世界はこれまで無視しつづけてきた。個人にしろ、組織にしろ、「きちんと整理しろ」と言うまえに、みずからに問わなければならない問題がある。整理したり秩序だてたりすることは、そのために必要とされる時間や費用に見合っているのかということだ。
(本文より引用)


「きっちり系」は、イメージがいい。だから、そうなっていない場合の問題の指摘もしやすい。ということは、顕在化させやすい…ということで、そうなると、それら問題解決のためのコストを承認させやすいし、理由付けも容易だ。したがって「きっちり系」はビジネス化しやすい…ことになる。無駄なビジネスに乗っかられてませんか?。無駄な費用を発生させてませんか?…という指摘ともとれる内容は、裏返せば、消費者側が負担している…とも言える。目的に見合っていればOKだけど。重要度と緊急度…優先順位は、そのための目的や目標設定から導かれるだろう。
デザインの仕事をしている上でも、いろいろと考えさせられた良書!…である。ただし、この本は、「きっちり系」書籍が好き、あるいは数冊読んだことのある人ほどお勧め。読後にバランスさせるのは、読了した本人だから。そういう使い方がベターですね。

だらしない人ほどうまくいく
(Eric Abrahamson & David H. Freedman 著/)

机のうえがきたない。時間を守らない。靴のかかとを踏んでいる。何がどこにあるのかわかっていない。そんなあの人が世界を動かす仕事をしているのはなぜ? 『だらしない人ほどうまくいく』は名門コロンビア大学のビジネス・スクールの教授が発見した「だらしなさ」の素晴らしさを科学する本です。
[文藝春秋書籍紹介サイトより引用]


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だらしない人ほどうまくいく

だらしない人ほどうまくいく

  • 作者: エリック・エイブラハムソン, デイヴィッド H.フリードマン
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 単行本


▼ひとこと:
窓からの湿った風にのって、キンモクセイの香りが塊で飛んでくる感じの東京です。


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