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デザインのゴールはホスピタリティの醸成 [問題意識]

小学生の低学年の頃、暇さえあればよく絵を書いていた。昭和40年代後半。かなりの種類の空想特撮物が入れ替わりブラウン管に流れる時代。登場するさまざまな怪獣や宇宙人、怪人、乗り物…。新たな視点で造形された怪獣などに触発され、オリジナルの怪獣を何百体も描いた。近所の友人はそれらを欲しがり持っていった。結果、手元にはまったく残っていない。本当はあーでもない、こーでもないと言い合いながら新しい怪獣を作っていたかったのだと思うが、そういう環境には発展しなかった。

デザインの道に進んでいなければ料理人を目指していたのだろうなぁ…と思う。高校時代のアルバイト(表向きは禁止だが…)先はほぼ飲食系。それも厨房の中。料理が好きだったし、面白かった。学校からまっすぐバイト先のレストランバー直行が日常。前の晩にチーフが書き記したメモにある仕込みを、出来るだけ多くこなすのは充実感があった。ジャガイモのの皮むきから、タマネギ、ニンニク、パセリなどのみじん切り。マリネの下ごしらえなども任せてもらえた。客側からでない、厨房から見渡すレストランバーの仕事。チーフの料理だけでは、成り立たない。資金繰りをする社長。従業員のサポートと接客&レジ担当の女性マネージャー。ホールを仕切るスタッフに、カウンターを仕切るバーテンのイギリス人。全てが機能してようやくお店になる。そういう認識が刷り込まれた。

1つのデザイン提案は一皿の料理を作ることと同じだと思っている。料理は作ることがゴールではない。盛りつけ、サーブされ、目の前に届けられ、食された後に戻ってくるお皿を確認し…最後は厨房の明かりが消えるまで…だ。商品開発におけるデザインの役割もまったく同じだと思う。ホスピタリティはデザインと同義の部分が多い。ん…逆。デザインはホスピタリティと同義の部分が多い。私の重要なテーマ。


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