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デザインの領域から「支援」について考え中 [問題意識]

書店でぱっと手にとったその本には、「どうしたらあの人の役に立てるのだろう?」と書かれた帯が巻いてあった。

『人を助けるとはどういうことか 〜本当の協力関係をつくる7つの原則〜』というタイトルのその本は、監訳者の序文によると「支援学(HELPING)」の平易な入門書とのこと。

第1章は支援のさまざまな形を、第2章は経済や演劇の場面から得られたヒントによる考察、第3章は支援の初期段階の不安定さについて、第4章は三種類の支援の役割について、第5章は支援関係構築のポイント、第6章はそれらの詳細な事例について、第7〜8章はチームワークの本質や、リーダーシップ、組織変革のマネジメント等について、第9章は支援関係における7つの原則とコツ…となっていた。目次を見た瞬間に即レジへ。


人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

  • 作者: エドガー・H・シャイン
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2009/08/08
  • メディア: 単行本


私にとっては、とてもタイムリーな内容。読後は、この1年程、デザインワーク、デザインディレクターワークの両方で「もやもや感」を抱いていたいくつもの事柄に、とても多くのヒントをもらうことになった。

自分の行っていることが、相手の支援につながっていて、またその逆もある…という、公平な関係を築き、どんな支援が必要か明らかにするプロセス・コンサルタント的役割の重要さについて書かれた部分からは、ホスピタリティ・マネジメントの基本となっている主客同一を想い出した。

デザインするだけでは結果的にクライアントの「支援」に繋がらない多くの事例を体験してきた。とはいえ、ドメインはデザインだ。デザインに軸足を置いた領域から、もっと踏み込んで「支援」について考え始めねば…と年末に自覚した。ここをイージーに通過してしまうことは、その後のクリエイションを縮ませてしまうだろうから…。

この内容だけで、同様に感じている人達とオフ会したい!…と思う仕事初めの日でした。

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