SSブログ

杖をついて歩くおばあさんとケータイ [ウォッチング]

先日、帰宅時、商店街から自宅のある方角へ道を折れて歩く先に、腰を曲げ、杖をついて一歩一歩ゆっくり歩くおばあさんが視界に入った。住宅街に入っているので、街路灯はあるものの商店街のように明るくない。20メートル、15メートル…と距離が縮まると、80歳は超えているであろう雰囲気と、買い物袋を片手にもって、空いた手で杖をついて…という、とてもゆっくりした歩みであることが、後ろから見ていても判った。

…と、急におばあさんが止まった!。

距離は10メートル弱。あれっ、そのまま動かない。…急に具合でも悪くなったのだろうか…声を掛けた方がいいのか…と思いながら、距離は縮み3メートルほど。横を通り過ぎながら確認して…とスピードを緩めて横目で確認…。

…えぇ!、ケ、ケータイ!(ココロの中の声)。

具合が悪いのでは無かったので一安心。…でも見ると買い物袋と杖のストラップをそれぞれの手にかけたまま、少し曲げた膝の上辺りに両方の手首を載せたポーズのままキーを打っている。

…メ、メール!!。

う〜〜ん、そんなに急にメールしなくてはならない相手だったのだろうか。お帰りになって、一息ついてからメールしてはどうですか?…とは言えなかった。通り過ぎて20メートルほど行ったところで気になって振り向くと、まだメール中だった。

以前、ユニバーサルデザイン関連のセミナーで、シルバー世代の方の生活の解説があった際「60歳以降の方の体力や好奇心は個人個人で全く異なる」と聞いたことを想い出した。2009年時点で80歳を超えている方で、歩きながらメールを打てる人がどの程度おられるのか…は不明だけれど、30,40歳代の人の視力よりは衰えがあることは事実だ。立ち止まってメールしてる場所がもっと暗がりだったら、走ってくる自動車からも視認しにくいだろう。だとしたら、ちょっと危険だ。

ふと思う。シニア向けケータイには、ある程度の時間点灯可能なライティングの機能を搭載した機種があってもいいのではないか…と。駅からの夜道、道路の段差など、足下が明るくなるような…。ん、提灯?…、あぁ、もうすぐお祭りね。…ん、提灯!。そうだ、杖のメーカーとコラボレーションして、セットでケータイを考えてもいいのかもしれない。グリップの先に、簡単に引っ掛けられて、提灯を手に持ってるように、足下を照らしてるなんて悪くないかも。

IMG_00706.jpg


…とはいえ、それには有機ELライティングの省電力なデバイスが欲しいところ。それにはあと数年待たないとならない。時代劇などで目にする提灯を手にして歩くシーンに、有機ELライティングと、ストラップでぶら下がるケータイがオーバーラップしてしまった夜だった。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。